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漁船座礁のリーフ損傷エリア捜索【マジュロ環礁のチャネルエリア】

漁船座礁のリーフ損傷エリア捜索【マジュロ環礁のチャネルエリア】

ここ数年同じ場所にて漁船の座礁が発生しています。

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漁船座礁とリーフ損傷エリア

確かに普段大きな波が押し寄せるところではありますが、ここの数年同じところばかり。

リング状の環礁には、大型船の出入りにも安心なようにNo1~6までの6本の塔が目印とされその間を通れば安全に環礁内に入り込むことが出来ます。

その誘導には小型のパイロットボートが先導するわけですが、エンジンや何かのトラブルでリーフ近くの目印間を航行出来ず波と風に押されリーフにそのまま乗り上げてしまいます。

マーシャル諸島としてはそういった場合そのリーフの損傷エリアを計測するわけですが、今回の漁船は中型であり喫水も浅く乗り上げる場所が浅い。浅い=干満に関係なくいつも波が立つところ。

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漁船座礁とリーフ損傷エリア調査

この調査で年末年始から数日間。

まずは、出港し目的地へ向かうも提示された座標地は誰がどう見ても深く座礁にはあり得ない場所。憶測で場所を変えそれっぽい白く見えるリーフ近くを潜って確認するもそれらは全て自然の砂混じりになった場所。リーフに沿い横移動を繰り返すも全てが自然の状態。そして常に波が押し寄せるのでそのままリーフをまたぎ環礁内へ。ともかく座標が正確ではない時点ではほぼ不可能な捜索ですね・・

さて、次は正確な座標をもとに行くも、座標はその点を示すものなので船上からだと、おおよそこの先という程度でしか分かりません。今回まずはシュノーケリングで向かいますが、中型船でありまた座礁時の写真からはかなり浅い場所。そこに押し寄せる波は一言で大波。その場付近の横移動なんて100%不可能な場所でトライするも危険過ぎるので断念。

そして次は最干潮時にリーフからのアプローチを試みますが、これまた激しく当る白い波と自然の色で全く判断できない状態。ドローンを飛ばして周辺を確認するも全く確定できない。

場所は分かっていてもそのエリアを計測したり撮影することは不可能という結果に。今後全く波が発生しない穏やかな日を狙っても時間の経過と共にそこには藻がついたり波による堆積物で更に判断が不可能となります。

おまけ:連日のチャネル行き

これらの調査の他に、水中の観測装置回収の為にもこの周辺に何度か来ていますが、見事にチャネル付近ばかり。来週頭にはローラの環礁内と外洋側にも回収に行きますがこれまた見事に遠方ばかり。ついでに?釣りができるわけではないのでマジメに船長さんをしています。

さて、この付近では何度か自分も乗船した日本からプレゼントされた和船も少し前に派手にやられちゃっています。ラグーン内にはサンゴの山のようなピナクルがいくつかあるのですが、特にこのチャネル付近は多い。それを知らずに突っ走ると大変なことに。

そういった意味では遠方であろうとそれらを把握していくにはいい機会。しっかりとインプットさせていきたいと思います。

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