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日焼け止めが与えるサンゴへの影響

サンゴの白化現象
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SUNSCREEN PROBLEM

何気に使用している日焼け止め・・ こんな問題も・・・

UV日焼け止めクリームなどに使用されている成分が海を汚しています。そして海を汚しているだけでなく、珊瑚(サンゴ)を殺しているという事実をご存知でしたか?

それはサンゴの白化現象です。UV日焼け止めに使用されている成分が、サンゴの白化現象の原因なのです。市販のUV日焼け止めクリームを1ppm含んだ海水中でサンゴを飼育するといった実験をしたところ、たったの4日でサンゴが完全に白化したそうです。

この時の1ppmといった量は、UV日焼け止めクリームを塗って海水浴をした時に海に溶ける濃度です。UV日焼け止めクリームに含まれている成分の中でも、化学物質「パラベン」「ベンゾフェノン」「桂皮酸」「カンファー抽出物」などがサンゴを白化して死滅してしまうとのことです。サンゴに共生していて、光合成によって栄養分を供給している「渇虫藻」がサンゴから脱落して、サンゴの骨格のみが残り真っ白になる現象を『サンゴの白化』と言います。

日焼け止めが与えるサンゴへの影響

これら4つの成分が珊瑚の内部で共生している渇虫藻のウィルスを目覚めさせ、これらの化学物質がウィルスの増殖過程をスタートさせ、ウィルスは周囲の海水に放出されます。それは他の珊瑚群落に感染が生じうる、という事を意味します。

近年では、世界各地でこのサンゴの白化が拡大していて、地球温暖化による海水温度の上昇にも一因があるとされています。まだまだ白化発生の詳しい仕組みなど分かっていないことも多く、細菌やウイルス感染との関連も指摘されています(ホワイトシンドローム)。

※ 渇虫藻 Zooxanthellae:ゾオキサンテラ
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成分に含まれる科学物質の一部

日焼け止めが与えるサンゴへの影響

● パラベン(パラオキシ安息香酸エステル):Paraben

・殺菌防腐剤であり、あかちゃんのおしりふきや化粧水に含まれる成分。

● ベンゾフェノン:Benzophenone

・医薬品合成原料、保香剤、紫外線A波及びB波の吸収剤とされている。

● 桂皮酸:Cinnamate

・紫外線B波の吸収剤として使用。芳香族不飽和カルボン酸に分類される有機化合物。

● カンファー抽出物:Camphor derivative

・カンファーの効能はその刺激作用によって、体を温め、血圧を上げ、こりや痛みを鎮め、主にスーっとする香料として使用。

など。

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