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マーシャル諸島のクロサギ【日本でもあまり市場に出回っていない魚】

マーシャル諸島のクロサギ【日本でもあまり市場に出回っていない魚】

聞いたことありますか?クロサギという魚。

詐欺師ではないですよ・・・

見た目、珍しいのかどうなのか普通~の魚っぽいけど実は美味しい魚をご紹介します。

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クロサギ

  • 学名:Gerres equulus Temminck et Schlegel
  • 属性:すずき目 くろさぎ科 クロサギ属
  • 和名:クロサギ

サイズは20cmないくらい。

南国に住んでいても、これ買って食べてる!という方は多分居ないかと思います。何故ならタイトルのようにあまり知られていない種だと思うので。

個人的には好んで食べる魚の一種ですが、確かに買って食べるというよりはいつももらう魚・・今回も満タンのクーラーボックスからあえてこれを選び頂きました。それかボラかな~

ボラは身よりも美味しいヘソ狙いですが、それはまた次回ご紹介しますね。

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クロサギの見分け方

このクロサギの仲間には「セッパリサギ」、「ツッパリサギ」、「ナガサギ」などがいて見た目ではほぼ同じような容姿ですが、それなりに違いがあります。

同定する際に一応は確認するきょく数に関してはこれら全て同じ、背びれ9きょく10軟条。

尻ビレもこれら全て同じ3きょく7軟条。

他の共通点としては、眼が大きく口は小さく著しく伸ばすことができ、体色は銀白色。

見た目で悩むのが、「ツッパリサギ」か「ナガサギ」か「クロサギ」。

ここからは消去法で見ていきます。

ナガサギのみの特徴としては、下がくは上がくよりもわずかに長い(ちょいシャクレ)。なので今回の種とは異なります。この段階では、「ツッパリサギ」か「クロサギ」。

次にナガサギとクロサギの場合、腹ビレは胸ビレ基底より後方につくが、ツッパリサギは胸ビレ基底のほぼ直下に腹ビレが。

そしてツッパリサギの胸ビレ後端は尻ビレ起部に達する長さがあるのでこれも省かれます。

シャクレていないし腹ビレは後方にあり胸ビレはそこまで長くはない。この時点で残るのは、「クロサギ」。

そして、クロサギのみの特徴として ”背びれきょく条部の外縁は黒褐色” という見て分かるサインが。画像では分かりにくいですが、全外縁にはハッキリ分かる黒っぽい縁取りときょく周辺はボヤけた黒褐色です。

クロサギの特徴をまとめると、
・腹ビレは胸ビレ基底部よりも後方にある
・シャクレていない
・胸ビレはそこまで長くはない
・背ビレ外縁は黒褐色(きょく上部周辺が特に)

マーシャル諸島でのクロサギの生息域

マーシャル諸島の地形は環礁という特異な地形から成り立っていますが、その外洋に面する沿岸域は幅の広いリーフが広がりそのエッジからドロップオフ(急斜面)で深い海底へと落ち込んでいます。

その陸地からすぐの広く浅いリーフにも多くの魚達が生息してますが、一般的に想像する ”釣り” というやり方ではなく、一網打尽で大量に捕獲できる幅の広いネットを使います。

ロング ネット

と呼ばれるこの漁法は、ローカル達には一般的で二人ひと組になりネットの端から端を持ちそのネット間に魚達を閉じ込めます。

人手がある場合には、走ったり石を投げてネットの方向へ魚達を追い込みます。

潮のタイミングにもよりますが、だいたい決まった種を捕まえることができます。

例えば、こちらのクロサギ、シマハギ、ブダイ、イスズミ系、ボラ各種などなど、もちろん回遊魚もたまに入り込んでくるので珍しい魚が掛かってもおかしくはありません。

クロサギを食す

このクロサギは外洋側に住む方がネットで捕ったものを何度か頂いたことがありいつも塩焼きに。

身は白身ですが脂が乗ってフワフワとした身が印象的。

今回は違う調理方法も試してみたいと思いましたが、、、さばいて身だけにするとアテだけで終わってしまいそうな量なので今回も前回同様に “塩焼き” でいただきました。これか煮付けが一番無駄がなく食べられますね。けど煮付けは全部アノ味になってしまうので我が家は断然塩焼き派です。そもそも小さいし・・

マーシャル諸島のクロサギ【日本でもあまり市場に出回っていない魚】

さて味ですが、臭み全くなし!食感はモサモサ感はなく適度にしっとり!今回は適度に脂あり!小骨が目立つようにも感じるかもしれませんがこうして魚一匹で食べる方からすると普通かと思います。

これに醤油をたら~っと!お好みですりニンニク醤油もあいますよ!

一匹が適度な大きさなので、食卓(各個人)にも出しやすいサイズです。

処理ですが、翌日でもウロコはめちゃくちゃ簡単に取り除けます。内臓もエラも小さく取り除きやすいので簡単に全体をキレイに処理することができます。

この段階でも、臭みは全く感じません。

どうやって食べるかなぁ~・・・

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