アルノ環礁の水中をメインにご紹介したいと思います。
首都マジュロから一番近いアルノ環礁
マーシャル諸島の首都マジュロ環礁から直線距離20kmにも満たない東に位置する一番近い「アルノ環礁」。
首都マジュロ在住者やツーリストからのリクエストも多いお手軽な?遠征気分が味わえる離島の一つです。
マジュロ内の港から約20kmで他の環礁へ到着できるというのは、同じマジュロ内のローラ方面を航行するよりも断然近い。ただ、アルノ環礁までは外洋を突っ走っていくこととなるのでそれなりに海況が左右します。
早ければ30分、遅くてその倍といったところでしょうか。
マジュロ内からとアルノ環礁へ到着後は移動もあるので結局はそれなりの距離を航行することになります。
マーシャル諸島アルノ環礁の水中景観
アルノ環礁の西側の代表的なイメージとでもいうのでしょうか。西側はこのような感じのサンゴと深く落ち込んだドロッフが印象的。
アルノ環礁には大きく分けて、「ラグーン内」,「北エリア」, 「西エリア」,「南エリア」,「東エリア」,「チャンネル」があり、どこも潜りましたが一番印象に残り特徴がハッキリしているのがこの西側エリア。
東側と南側はドロップオフというよりはなだらかなスロープ状で落ち込んでいきその後またフラットが続く地形。西側と北側は完全なドロップオフで下が見えないとう感じですね。
このような地形・潮流等の影響でダイバーから見える(感じる)景観も変わってくるのでしょう。
そして、マジュロ環礁との大きな違い?でもある、「Stylaster / サンゴモドキ」の生息域。アルノ環礁ではほとんどが普通に見えるようなところに生息していますが、マジュロ環礁では、サンゴの下の奥の方にあるのでライトで照らし気にしていないと見付けることができません。
これらの生息域というのは水質にも大きく関係しているのかもしれませんね。
首都マジュロとアルノ環礁、どちら方が「水がキレイ」かは想像がつくと思います。
このサンゴモドキの生息状況もマジュロの西側が同じかというと全く違うのでアルノ環礁特有なのかもしれません。
個人的には透明度が良く水質も良いから魚影が濃いという印象はありませんが、首都のマジュロ環礁に比べレアで深場を好む種も比較的浅い場所で生息しています。
なので、同じ種を撮るなら浮遊物が少なく浅い場所にいるアルノ環礁で良く撮影をしていました。
マジュロとアルノ環礁の水中景観の違い
これはなんといっても「透視透明度の良さ」であるでしょう。
手段は問わず水中を見たことのある方なら、”キレイな海” というのはこの透視透明度がとても重要なことはお分かりかと思います。
透き通った海水に溶け込むようにカラフルで健康的なサンゴと魚達はとても魅力的。
ですが、マジュロ環礁が汚く魅力がないのかというとそうではありません。
マジュロ環礁にはアルノ環礁にはないような大きなテーブルサンゴやエダサンゴがいたるところに生息し外洋のほとんどがストンと落ち込んだドロップオフ。
どちらかというとダイナミックな景観はマジュロ環礁という感じです。もちろん場所を選べばアルノ環礁に負けないくらいの透き通った景観を味わうことができます。
どちらがいいか?と問われると難しい質問ですが、それなりにどちらも魅力たっぷりなマーシャル諸島の海なのです。
アルノ環礁の水中を見るには
シュノーケリング、ダイビング問わずアルノ環礁の水中を味わうには、やはり風が治まりやすい時期がおススメ。
年中北東から吹く貿易風により西側エリアは島の風下となりいつも穏やか。
どうにかそこまで行けばあとはこっちのもの!?と思いきや、沖からの波の影響を受け沿岸域は砂が舞いとても残念なことに。
ダイビングならまだしもシュノーケリングではそれらの影響をもろに受けることとなります。
もちろん、風の強い時期がいつもコンディションが悪いわけではありませんが、無理をしていくと賭けになってしまうことが多くあまりおススメはしていません。
かといって、ベタ凪続きがいいかというとそうでもない。
海って難しいですね。。。
それでも昨今の環境変化に負けず美しい水中景観を保っていてくれることを願います。
自然の力を信じましょう!
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