海岸沿い、道端、家の庭先などを彩るこの「ハマユウ」は、通常は膝または腰くらいまで、大きなモノで人の背丈ほど成長する南国マーシャル諸島では良く見掛ける植物の一つです。
【ハマユウ】南国の海浜植物
- 学名:Crinum asiaticum
- 和名:ハマユウ / 浜木綿 / ハマオモト
- 英名:Poison bulb, Giant crinum lily, Grand crinum lily, Spider lily
身近にある大きなハマユウは大人の背丈くらいのどっしりとしたものも見掛けますが、ほとんどがもっと小ぶり。庭先の飾りにもってこいという感じです。
俳優の香川照之さんの母で元宝塚出身の女優「浜木綿子(はま ゆうこ)さん」のこの芸名は・・・という話もありますが、定かではありません。。ここでは割愛します。
さて、このハマユウですが、どこか彼岸花に似ていませんか?
それもそのはず、ハマユウはヒガンバナ科の多年草。
地下茎(玉ねぎ状のもの)には毒があるので食べないでください。普通、食べないか・・(笑)
海洋国にも対応する身近なハマユウ
マジュロ環礁では砂浜、道端などどこでも見掛けます。
大潮で風が強く荒れる外洋側でも、強く育っているので潮風やある程度の海水には対応できるのしょう。
このハマユウは、小さな根の近くをできるだけ深めに堀り、別の場所に植え替えても比較的簡単に発根してくれるので理想の場所に配置することが可能です。
例えば、玄関までの歩道の両脇に等間隔で植えていたり、軒下などに目隠し目的等にも使われます。
そして成長もそれなりに早いので玄関回りの装飾も早く落ち着きますね。
実際に、20cm程だった小さな株分けが今では腰あたりまで成長しています。
ハマユウの花と色
このページ内の画像は3種類のハマユウを撮りましたが、色が違いますね。葉の形状はほぼ変わりません。
花が咲く、咲かないは栄養状態などによって異なりますが、植物の花芽の形成については、残念ながら、まだよく分かっていないことが多いようです。
これらの長い葉があちらこちらへと垂れ下がってきたり、外側が枯れてくれば適当に切ってしまってもダメージは全くなく、それでもまだまだ成長を続けます。見掛けによらず?結構強い印象です。
ローカルの庭先でもキレイに刈り込んだ状態でオブジェのようなハマユウを見掛けることもあります。
個人的には、清潔感があり扱いやすい植物なのでとても気に入っていて、もう少し増やしていきたいと思います。
マーシャル諸島流のハマユウの活用
マーシャル諸島では、打ち身捻挫等の消炎剤として使われます。
方法は、肉厚な部分を切った葉を叩き潰して、それらを患部に当てそのまま何かで巻きつけます。
以前ローカルに教わり実際に試したことがありますが、湿布のようにヒンヤリとする訳でもなく、その後 これで痛みが無くなくなったという実感はなく、、、それっきりしてません(笑)
まとめ
彩りとして利用をされる方がイメージとして強いですが、浜辺などの生息域、強さ、成長速度も踏まえ南国には重要な植物と言えるでしょう。
全体的に清潔感あってなんだか好きなんだなぁ~・・・
南国特有の海浜植物「ハマユウ」でした。
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