こういったタイトルにするとなんだか特別なことのように聞こえますが、海中世界ではいたって普通のことですよね。
魚が魚や甲殻類などを食べる種を一般的に「肉食系」と呼んでいます。水中ではそれらが分かるシーンがあり、魚が魚を追い回し捕食しようと励んでいます。
※全ての魚が肉食ではありません。
肉食のハタ
肉食で有名な「ハタ」ですが、船上で内臓の処理をしてる際に何度も甲殻類や魚が出てきたことがあります。大きな口が特徴のハタは、体型から想像するよりもはるかに大きなものを頬張り丸のみにしてしまいます。
釣り上げた状態でお腹が大きくても胃袋に何が入っているかは分かりにくいもの。このコクハンアラの場合は、口の中からすでに魚の頭部が見えていました。
そして、この胃袋が異様なまでにゴツゴツとした形で原型がないのが分かりますね。
口から取り出してみる
このように口から大きな、サザナミハギらしい魚がニュル~と現れます。
いくら肉食とはいえ、入っちゃうんですね・・・
群れポイントでギンガメアジの群れに大きなコクハンアラが突っ込んで捕食した瞬間を何度かみたことがありますが、ギンガメを飲み込めるなら、これくらいは余裕といったところでしょうか。。
さらにはこんなことも。サンゴの小さなクボミでとあるベニハゼを見つけダイバーに紹介しようと再度そこにライトを照らした瞬間に暗闇から小さなニジハタがそのベニハゼをパクリッ!結局そのベニハゼを紹介することも出来ず・・・
さらに出してみます。
完全に取り出してみました。
胃袋は空っぽになり小指くらいの太さに戻ります。
海中世界で生き残るために
単純にいうと賢いという印象ですね。この大きさまで成長をする(生き残る為)には、それなりに周囲の変化に敏感で、外的から逃げる為に俊敏でなくてはいけません。
実際に釣りで頭部だけが船上にあがってくることも・・・それは、早く上げないとサメに食べられてしまうということ。
スピアフィッシングでも早く取り込まないと、サメがすぐに寄って来ます。
その種それぞれ大きい個体は、それなりに賢く生き延びてきた証なのでしょう。
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