約10年前に立教大学、NPO法人の方々と作成した「ESD ワークブック」の英語版を導入し教育をしようという動きがあります。
子供の頃から環境教育を学ぶ動き
どこの国でも小さな頃から教わったことやマナーやモラルというものはある程度いつになっても身についていたり覚えているものですよね。もちろん個人差はありますが。
他人が周りの子供達を教育することはとても難しい、しかも外国人からとなると更に。島自体は美しい、美しいはずなのにそれに気付いていなかったり、普段の生活から多少のことは気にしない習慣が大人から子供へそのまま受け継がれていくのです。
自分の家の中や軒先にゴミがあるのはイヤ、毎日同じものを着るのもイヤ、ですが吸殻や飴の包み紙はその辺りに捨ててしまう。これが現状です。我々の感覚では完全に理解する前から「ゴミはゴミ箱へ、 用を足すのはトイレ 」が一般的だと思うのですが、その後 徐々にゴミを捨ててはいけない理由が分かり(教わり)、トイレは道端でしてはいけないことを理解していく。「教えられたから」が先行しても良いことも多々あると思います。
このワークブックは子供にとってとても分かりやすい内容で、いつかは学校やそれ以外でも導入して欲しいなと思いながら各関係者には話をしていました。
なかなか進まないのがマーシャル諸島ともいえますが、先日ある機関からこのワークブックを教育機関で導入したいと増版について話がきました。
ESDワークブック
海好きな大人なら知らないことへの興味は沸くものですが、まさにこのワークブックはそういった南国特有の問題やサンゴについての分かりやすい内容となっているのです。
ですが、難しい表現ばかりではなく、「サンゴを折ってもいいの?」「ゴミは?」ではそれは何故ダメなのか、この地形はこうして成り立っている などを順を追って内容を習得することが出来ます。
実際に海へ出て子供達に水面から見た水中のイメージを書いてもらいましたが、やはり皆カラフルで夢のある光景ばかり。その光景が自分達の生活している基盤なんだということを更に多くの子供達に知って欲しいと願っています。
環境教育発展の願い
素材はあります。さてここからどう動くのか・・・
もちろん出来るサポートはしたいと思いますが、まだまだほんの一歩を踏み出したところでしょう。今後密な連絡を取り合いながら実際に子供達がこのワークブックで学ぶ日を楽しみにしたいと思います。
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