マーシャル諸島には南国特有の鳥も多い。
今回は、頭部に黒いハチマキ状の柄をもつ白い「エリグロアジサシ」をご紹介します。
黒いハチマキ柄のエリグロアジサシ
- 学名:Sterna sumatrana
- 和名:エリグロアジサシ
- 英名: Black-naped Tern
- 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
特徴はなんと言っても、目元から首後部にかけての黒い帯状のライン。この黒いラインは空を飛んでいても良く目立ちます。
エリグロアジサシの捕食
大海原での漁やゲームフィッシング時はアジサシなどの動きでカツオやマグロなどの魚の群れを見付けられるなんてこともありますが、そこにいけば実際に水面がバシャバシャとざわついています。
カツオやマグロなどの成魚が小魚を順に捕食する食物連鎖が発生するわけですが、最初の小魚はアジサシにとっても大好物。
海面上を飛び回り、小魚、イカ、甲殻類を食すこれらのアジサシの糞は「リン鉱石」の最初の段階と言ってもいいでしょう。この糞が積もり積もって、ナウルは・・という話は次回に。。
早朝には大きなテリハボクの茂みに隠れ、時に水面近くの小魚目掛けて空中から急降下し捕食するシーンを見掛けることがあります。
この行動はほんとに一瞬と言ってもいいでしょう。
トップ画像は、真下へ急降下する直前に体制を整えた瞬間です。
マーシャル諸島のエリグロアジサシ
どこでも観察することが可能です。
静かな場所では、何匹もの群れで休息をしているかのように砂浜や流木などにいる姿をよく見掛けます。
海に囲まれた小さな陸地のマーシャル諸島を代表するアジサシは絶滅することなく今後も残って欲しいと願っています。
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