マーシャル諸島に佇む「この大きな木は?」シリーズです。
特別珍しいわけではないけど、南国へいけばさり気なく咲いている花にもたまには注目してみましょう。
【オオハマボウ/大浜朴】南国の大きな木と黄色の花
- 学名:Talipariti tiliaceum(以前はHibiscus tiliaceus)
- 和名:オオハマボウ/大浜朴
- 英名:Hau tree、Sea hibiscus、Beach hibiscus など
- 沖縄:ユウナ
このオオハマボウの木自体は10m以上にもなるとのことでかなり大きくなりますね。マジュロで見掛けるこの木もそれなりに大きく育っているものが多い。
正直マジュロ環礁ではたくさんの種類の木々が生息しているわけではないでの、大きなハート型の葉で黄色の花が咲いていれば、「オオハマボウ」で間違いないでしょう。
海水にも強いオオハマボウ
もともと南国や暖かい地域を得意としているだけに、海岸域でも全く問題なく生息することが可能です。
しっかりと根を張る大きな木というのは標高の低い環礁国マーシャル諸島にとっても重要です。
このオオハマボウ自体、各地域で海岸の防風林や防砂林として利用されているのでその強さは納得ですね。
その他の利用方法としては、
樹皮の繊維をロープに加工したり、木を水中マスクや船などその他にも多くの利用価値があったそう。こうして自然の直物木々から利用するというのは他の木々でもたくさんありますが、ここマジュロでも何かに利用されているのか調査したいと思います。
海岸域でも生息が可能で、マングローブの後縁にも群落を作るオオハマボウは、
広い意味ではマングローブに入れ、mangrove associates(マングローブ随伴種)に区分されています。
このように一言で「マングローブ」というには分別が難しい分類といえますが、どちらにしても海洋国にとっては重要な植物と言えるでしょう。
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