この作業が完了してからかなりの時間が経ってしまいました。
詳しい作業方法等は割愛しますが記録用に投稿しておきたいと思います。
ヤマハ船外機のオーバーホール
この作業をするきっかけとなったのは、以前からギアオイルを交換した際に海水の侵入がありオイルシールを交換したかった為。
海水の侵入は、ギアオイルが乳白色かどうかで判断することができます。理由は様々、オイルシールは硬いとはいえラバー製。経年劣化、釣り糸の巻き込み等が大きな原因です。
このオイルシール交換はロアケースを外し作業を行うのですが、ロアケースが外れない。これは先端のギア部分が固着している場合が多いのですが様子が違う。結局アッパーケーシング内のブッシュがぶっ壊れ引っ掛ていたので抜けなかったという同時損傷箇所発見。
どうにか外れたロアケース上部に位置するインペラケースにパイプがついてきている・・これはパイプの破損を意味します。本来アッパーケーシング内に留まっているパーツが。ということは、亀裂部分がすこしでもズレれば正常に冷却水を送り込んでくれないこととなるのでオーバーヒートの原因に。
これはたまたまロアケースを外した際に発覚したのですが、いい機会なので全部直します!
さて、このパイプの交換ですが、船外機下部に位置するロアケースを外しただけでは交換することができません。
なので、ぜーんぶバラします。
損傷パーツ交換のみならもっと早く終わったのですが、見れば見るほど今後が心配になり、ここまでくればとことんキレイししてやろう!と、いうことで徹底的にキレイしてみました。といっても地味で途方に暮れるよう作業・・・
スス、オイル、腐食等で真っ黒ドロドロの日々・・ ですが完成後を想像すると頑張れます。
キレイにする!というだけでも沢山のパーツがあり外すことにより交換が必要またはこの段階で交換しておいきたい箇所もたくさんあったのでいい機会です。
さて、後は新しいパーツを使いながら組み立てていくだけ!
なのですが、運悪くマジュロまでの貨物線の関係で全く届かない・・・
約三ヶ月待つことに。
自分の荷物だけではなく多くの人が何ヶ月も待つ事態となっていたので仕方ありませんが、そんな時に限ってチャーターボートやダイビングの予約問い合わせが集中。
さて、見た目も重要!というわけで、カウルやペラもキレイにしました。
船外機カウルの補修と仕上げ
日々使用後は真水で洗うとしても強い日差しと潮風で結構なダメージが。これをキレイにしてみました。
画像↓一番左の状態わかりますか?塗装がハゲハゲになっちゃってますね。これを復活させます!
古いステッカーを剥がすだけでも一苦労。もはや劣化し過ぎてガリガリ状態に。そこそこ新しければドライヤーやヒートガンで熱を加えゆ~っくりと剥がしていけるのですが約80%はそんなの意味を成さず・・どうにか取り除いた後は、全体をスーズに仕上げる為濡らしながら耐水サンドペーパー#400で磨いていきます。その後塗装が剥げた段差をパテで埋めさらにサンディング。この辺の作業は指ですぅ~~っと触った感覚で進めていくしかありません。
これが完了したら、YAMAHA純正カラースプレーで塗装。
画像は左から順に、「スプレー塗装後」、「クリアコーティング後」、「新ステッカー貼り付け後」となります。
まるで新品では??(笑)
ステンレスプロペラ磨き
使用しているプロペラは、元々真っ黒に塗装されたステンレス製のモノ。
これは良く皆さん使用されていますが、必ずといっていいほど黒い塗装が剥がれてきます。もちろんどこかにぶつけたりしていなくても。オシャレは足元から?ということでキレイにしてみました。
画像↑左が当時の様子です。もうほとんど黒塗装なんて剥がれてしまっていますね。
これを右のように磨いてみました。
6種類くらい番手を変えながらひたすら磨く・・ 傷というより元々筋のようなところがありこれを削ってしまうと強度的に心配だったので、完全な鏡面にすることは諦めました。が断然にキレイに。
ボートトレーラーの修復作業
トレーラーは部分的になかなかの錆っぷり。錆を取るだけなら簡単なのですが、木材を支えているステーがボロボロなのでぶった切って新たに作り変えることに。
ここまでくればもはや鉄工所のおっさんです(笑)
切っては削り溶接の繰り返し・・・
Uボルトもステンレスでいいサイズがなかったのでアンカーボルトを切って2つを溶接して作りました。
プレートはずっと保管していたモノを見合ったサイズに切り穴を開けぴったりと。
ここでは購入したくてもないものが多いので作るのみ!
ステー、ボート後部を支える立ち上がりステーに表面塗装した角材をはめ込みボルトで固定。その角材を巻き込むようにカーペット素材も固定します。これで船底との摩擦が少なくなります。
両サイドの真っ直ぐに伸びたポールのようなのは、ボートがスムーズに入れるようにするためのガイド。ボートサイズが長い場合にはとても役立ちます。ここはボルトのみで固定されていましたが、今回は溶接しました。
トレーラーフレームには全面にプライマーと塗装をし、というかいたることをサビ防止材で予防。もちろん定期的なケアが必要ですがこれを期にしっかりといいコンディションを保ちたいと思います。
ヤマハ船外機のオーバーホールとトレーラー修復作業まとめ
かなり長い期間をかけこれらの作業を行いましたが正直何度心が折れそうになったことやら・・
ですが、今ではボート、トレーラー共に心配するところはありません!
今回長期間作業するにあたり場所提供をしてくださったヤマハ正規代理店のMJCCさんには感謝しております。パーツはもちろんのこと何から何までお世話になりました。
正直、、、 長期間のこの作業はもうしたくない・・・(笑)
コメント
こんにちは。ブログ拝見させて頂きました。とても面白いです!と同時に羨ましいです。
今僕は、YAMAHAの30D 6J8の船外機を直しているのですが、サービスマニュアルを探しているのです。ありませんよね?あったら情報売ってくれませんか?
よろしくお願いします。
コメントありがとうございます!メールさせて頂きます。