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ボートの海上係留用水中システム作成【水底の地質】

ボートの海上係留用水中システム作成【水底の地質】

海の上にポツンと浮かんだように係留する場合、水中はどうなってるの?

施設が整ったマリーナ等は真水や浮桟橋がありそのデッキ脇にずら~りとボートが係留されていることもありますが、ここマーシャル諸島ではそのようなマリーナはありません。

毎回上架すると使いたい時に使えない。ですが、ボートへのダメージは少ない。どちらにもメリットデメリットがあります。

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ボートの海上係留用ブイの水面下は

ボートの海上係留用水中システム作成【水底の地質】

パッと思い浮かぶのは、ロープ?チェーン?ではないでしょうか。

もちろん、それら両方共に必要です。

まずは、水低に絶対に動かない土台となる重量のあるものが必要です。

これが動いては強風の際に全てが動いてしまいます。

水底の地質を知る

ボートの海上係留用水中システム作成【水底の地質】

同じ「海」でも水底の地質は異なります。

例えば、サンゴなのか、ガレ場、サラサラの砂、泥、隆起した岩状なのか。

この中である程度時間が経過した後、しっかりと固定されるのはどれだと思いますか?

それは断然 “泥” なのです。

その中でも各粒が0.004mmから0.063mmの「シルト」というねっとりとした泥。

想像してみてください。ビーチでヒザ下までを砂で覆うのと、田んぼなどのねっとりしたところでは、どちらの方が足が抜けにくいでしょうか。

このシルト状の泥地に覆われたオモリとなる重量のあるベースは動くことがありません。もちろんこれには時間が必要です。

風向きが変わり少し引っ張られ、また逆から引っ張られそのうちジワジワと水底下へと入り込んでくれるので、落ち着くまでにはある程度時間が必要です。

ここのホテルマーシャルアイランドリゾートの湾の囲いの中は極端な泥地になっており、こういった理由からもある程度時間の経った水中のオモリは動くことがなく安心なのです。

ちなみに、ダイブサイトでも使用している場所には砂地に大きなオモリが沈められておりそこからチェーンやロープがあり係留することが出来ますが、10年以上経っていても全く砂地内には埋まらず、砂の上に乗っているだけ。場所によっては埋まる場合もありますが、使われるボートサイズや風の当たり具合で係留に適しているかどうかは判断するべきでしょう。

そもそも、戦車並みの重量がドンッとあれば地質なんてあまり関係なく安心して係留できますけどね。

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ボートの海上係留用ブイ(モーリング)現状

先ほどのようにここMIRの向かいにはガッツリと埋まった大きなオモリと数年前に設置したコンクリートのかたまり。この新設のコンクリートもある程度定着してくれました。

これら二ヶ所から水面までロープを出しボートを係留しますが、普通は一ヶ所から。二ヶ所からというのは断然安心感が違います。

まずは、オモリとなる土台にチェーンを連結させます。このチェーンは主に周囲との擦れ防止にもなり更に水中のチェーン端にもブイを設置し浮かせています。ここからロープで水面に浮かぶブイ といった流れです。シンプルですね。

先日水中の確認をしたころ、二本のうち一本のロープの付け根が擦り切れている状態(理由は小さなシンブルを使用していたため外れてしまいロープと金属が擦れ過ぎ)。それとステンのシャックルの破損を見付け、連日風が強く時期に備え新しく作り変えました。

オモリからのステンチェーンとそれらを連結しているステンのシャックルは問題なし。

これら全てを踏まえ強力なモノに変更しました。

ボートの海上係留用ブイ(モーリング)作成

ボートの海上係留用水中システム作成【水底の地質】

チェーンは全く問題ないので準備したのはこんな感じです。

大きなシンブル(キツネコース)が売っていないので、知り合いの土建屋さんから頂きました。有難い。。素材は亜鉛ドブ付け状態の鉄よりは錆びにくいという仕上げです。

ボートからのロープ用のリング作成

ロープ外径に近い内径の太いホースにロープを通します。なかなか通らないので細いロープで固定し引っ張り出します。このホースを丸くし輪っか状に固定します。

この状態を維持しながら、アイスプライスを施していきますが、このロープはそこまで太くないので簡単に仕上がります。

仕上がりはこんな感じ。

ここまでは水面に浮かぶブイ側の末端です。この輪っかの付け根に水面に浮かぶブイを取り付けます。

ここからは、水中のチェーンと連結する部分を作成していきます。

ボートの海上係留用水中システム作成【水底の地質】

このロープ沿いにそわせる金属をシンブルといいますが、これがないとロープが直接連結用の金属と常に擦れ合ってロープが切れてしまいます。

このシンブルをぴったりと固定したまま先程同様にアイスプライスを施します。

出来たものがこちらです。

これが一セットなので同じものをもう一セット作ります。

ちなみにアイスプライスを施した最後の部分(黒いビニールテープ)の周辺をテープで巻いておくと藻がつくのを防げます。

画像のようにシンブルからシャックルがありますが、このシャックルから水中のチェーン端のシャックル(ステン)と連結させます。

基本的に異種金属接合は良くありません。

ここでは電気系は全く無関係ですが、塩水に浸かりっ放しで錆を助長しても嫌なので接触面のボルト部分には気休めでホースを通しました。擦り切れるまでにまた交換となりますが。。

ボートの海上係留用水中システム作成【水底の地質】

ここに水中からチェーン端のシャックルと連結させて完成です!

これでこれからの強風や連日の悪天候でも安心です。

何かある前に対処しないとなかなか水中の様子は分かりません。目の前なので頻繁に潜って確認をすればいいことなのですが、なかなかねぇ~・・・

あとは、ボートと水面リングを連結させるロープも完成させなきゃ。。

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