マジュロ環礁であれば比較的どこでも見掛ける「イソマグロ」。
お気に入りの比較的浅いリーフ上を流します。移動中なので適当に2本の仕掛けを流しますがどちらに何がヒットするのか・・・
ボトムフィッシングのポイント移動中にやってみました。
イソマグロ/Dogtooth tuna
- すずき目サバ科
- 学名:Gymnosarda unicolor
- 和名:イソマグロ
- 英名:Dogtooth tuna
マグロのようでマグロではない?
イソマグロと他のマグロをちょいと比べて説明すると、
そしてこのイソマグロ属には他の種はおらずこのイソマグロのみ。
同じようにマグロと思いきや生態学上の属性は異なります。なので見た目はマグロでも食としてはマグロっぽくないというのにも納得です。
ちなみに「カツオ」の英名は「Skipjack tuna」と呼ばれていますが、Tuna=マグロだーっと思わないように!
イソマグロの簡単な見分け方4ヶ所
これは個人的な見方ですが、ほぼ当たります。
1.第二背ビレと尻ビレの先端が白い
画像内の黄緑矢印の先。
このヒレ先端の白色はハッキリと目立ち、魚自体の大小に関わらず水中でもすぐに分かります。
2.側線が大幅に歪んでいる
画像内の赤矢印の先にある線。
魚にはそれぞれ水圧や水流の変化を感じとるための器官として側面に伸びる「側線/そくせん」という線がありますが、尾にいくほどここまで歪んだ形状の側線は他のマグロやカツオにはありません。
3.第一背ビレの形状
だら~っと整った形状?というのでしょうか。よくあるのは、前側は棘が高く後部にいくにつれ徐々に低くなっていくのですが、イソマグロの場合には全体的に特別長い棘がなく滑らかな形状です。
折り畳みが可能なので見えない場合もありますが、手で引っ張り出すことができます。
4.歯
Dogtooth tunaと言われていますが、犬の歯の状態なんて、、、、忘れました(笑)
これは覚えてしまっているので何とも・・水中でもよく口を開ける場面を見掛けます。こんな感じというのを覚えていると便利です。
これら1~4の特徴が揃えばほぼ「イソマグロ」で間違いないでしょう。
ハンドライントローリング【イソマグロ】
環礁内のどこでも現れるので、マジュロではスピアフィッシングのターゲットとしても人気が高い。
さて、こちらはガッツリと構えたトローリングではなく、ハンドライン式なのでラインをそのまま手で握りフッキングした際にガツンと手に衝撃がくるスタイルです。
その後、船外機のギヤはニュートラルにし ただただ手繰り寄せます。
さすがはイソマグロ。フッキングの衝撃も結構ありますがそれなりに走るのでグローブがあれば手が安心です。
ダイバーの方は水中で見るだけのほうが多いと思いますが、釣りでも魅力のある魚です、食べれるし(笑)
イソマグロを食べる
マグロといえば赤身という印象ですが、イソマグロはどちらかというと白っぽく薄いピンクに近い色。これはどの部位も同じです。
身は少し水分が多いので、それに見合った下処理と調理が必要です。
味は元々あっさりしている魚なので、生の場合はしっかりとドロップを処理しカルパッチョにするのがオススメです。
今回の個体はしっかりと抱卵していました。
胃袋、心臓もキレイで立派だったのでこれらも頂きます。
正直こんなのが家に数匹いても困っちゃうので、たまに釣れる一匹が適量。マグロはあまり冷凍したくないし。。。
ハンドライントローリング【アオチビキ】
小型のアオチビキも追い掛けてきてくれました。
普通のボトムフィッシングなら結構面白い引きなんですけど、ライン自体が太いのでスカスカ感たっぷりで船上まで。
それでもしっかりとアグレッシブにくるもんですね。
トローリング以外のボトムフィッシング釣果
ハンドラインと普通の竿とリールのセットでのフィッシングでは、カスミアジ、ヒメフエダイ、マダラハタ、ヒメジ各種など。
我が家ではヒメジ科は刺身がお気に入りです。他にあまり似た感じがないので独特な魚って感じですが釣りたてに限ります。
今回も小型は全てリリース。
港からただ仕掛けを流しても多分何も釣れないほうが確率は高いですが(もちろん絶対ではありませんが)、ポイントとポイントの移動でトローリングをし釣れれば十分ですね。もちろんそれなりの場所は選んで走りますが。
気合い入れてこれが目的なら意外と釣れないなんてよくあること。
食べることを考えるとマグロやカツオよりもどちらかと言うとリーフフィッシュの方が正直いいかなぁ~と思うので遊びくらいが十分なトローリングなのです。
けど、あのヒットした瞬間はたまりません。。。
そして更に大物へと・・・・
コメント