先日に続き修復作業です。
無事に切断されたロープを設置し、また数日後に様子を見てみると水中の状態が少々変わっており、またもや急遽作戦変更となりました。
その前に、新設したケージも水中アンカーや金具、ロープ等のコンディションチェックも。
全く問題なく、ダメージも無し。ただ水中で固定するオモリとなる鉄筋アンカーやコンクリートの塊が砂地に埋まるまでにはまだまだ程遠い・・・
どちらにしても今入っているモイが夏くらいに販売されるまではこのまま良いコンディションでいてくれるでしょう。
この新設したケージは、今後主要とすべくいわばテスト段階。海水の酸素濃度などおおまかに言えば水質のチェックも兼ねているので、現在ケージ内に入ってるモイは1,000匹はいない状態です。
この場所とケージで上手くいけばメインのケージを移動するかもわかりません。
新設側のケージは問題ないので、メインケージへと。
続・モイ養殖用ケージ修復作業
切断されたロープを新しく元と同じように設置し直し後日確認すると、ロープの近くには傾らかに広がるサンゴエリアが。これが前回ロープが切れた原因がつかめました。
以前は湾曲した状態で水底にあった長く大きく重いチェーンが今や一直線。
年月と共に今の状態に落ち着いたのでしょう。
というわけで、ロープの近くにサンゴの根が広がっていれば危険そのもの。干潮時に擦れて擦れて擦れて・・・
というわけで、サンゴとの距離を作ります。
方法は、チェーン・チェーンとロープ固定のシャックル・ロープエンドのシンブルの重い部分を浮かします。
使うのは、良くヨットなどが停泊時に使っているような大きなプラスティック製のブイ。これはかなり浮力がありもちろん水中へ持ち込んでも変形しません。
大きさは直径360mm。
これを水面から水中23m付近へ引き込むのが難しく独りでは絶対に不可能レベル・・・・
大きな浮力を持つブイをある意味無理やり水中からロープで引っ張るのですからエアも心配、途中で止めればまた・・・
どうにか水底にまで引き込み今回はロープではなく、シャックルで固定しますが、ボルトが入らねぇ~~・・手はプルプルしてるし(笑)
すでにこの段階で、重い金属がいくつもある接続部分とチェーンの端が水底から1mちょいは上がってくれました。これによって斜めに水面に向かうロープは更にサンゴとの距離を離すことが出来ました。
それと、サンゴ付近のロープ自体にぶっといホースでカバーししっかり固定します。
距離感はちょいと違いますが分かりやすく?お伝えするならイメージはこんな感じです。
これらの何かが破損や切断されない限り大丈夫かと思いますが、定期的なチェックは必要です。
このロープから水面方向に向かって約5mほどのところにあるリングで他方向からくるロープがまとめられています。
そこにも擦れ防止の為カバーを施ししっかりと結びます。
これで当分はもってくれることでしょう。
と言っても、この水中には何本ものロープやアンカーのセットがあるので、いつどの部分が破損するかわかりません。
そのチェックへ彼らは毎日欠かさずに行っていますが、魚が入っていないケージのチェックの為に行くのも大変な作業です。
今後これらを活かし、たくさんの養殖魚が育つといいですね。
その時にはまた出動です。
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