午前は別の仕事があったので、この日からは午後からの作業です。
前日に、アンカーとなるコンクリートと水面のケージを連結させるロープワークが終了しているので、ここからは水中作業です。
本日までの作業はこちら。
洋上養殖ケージシステム新設置水中作業
水中には落とし込んだ各7ヶ所のコンクリートセットと手元にはロープと工具。ダイバーは3名。
そして大きなアンカー(イカリ)を設置します。このアンカーは各コンクリートが沈み込むのを待たずにすぐに機能してくれるので今回は特に必須です。
各コンクリートにはチェーンを通しているのでバラバラになることはありませんが、水中ではチェーンの通ったリングを全て中央側に向け、最短で全てを連結出来るように配します。
そして中央にアイスプライスを施したシンブルを配置し2本のチェーンを通し、チェーン同士をシャックルで連結します。
この段階ではまだ水中へと目印となる黄色のブイを浮けばせているので、細いロープを水中へ引き込み水面からブイを水底まで移動させます。結構キツイですが一人でも可能です。
ロープのたるみによりシンブル、チェーン、コンクリートが触れているので、全てを離す為に水面のブイをシンブルにくくりつけ浮かせます。それがトップ画像とこちら↓です。
これによって風向き問わずに金属同士、コンクリートと接地することがありません。
この作業を7ヶ所繰り返します。が、、時間的に7つ目とアンカーは翌日に・・
水面に浮かんだ目印のブイは水中へ引き込み後、ロープのみがバラバラで浮かんだ状態となっているので、そのロープを2ヶ所に分けて水面に1つのブイでまとめておきます。
洋上養殖ケージシステム水中アンカー設置
翌日は残りの7つ目と肝心なアンカー設置。
アンカーは完全砂地使用の大きな物。ロープは他の物よりも長くし効きを良くしました。
これが数カ所あるだけでもかなり手助けとなるので、今後は増やすつもりですが、とりあえずは通常の風に対して配置しています。
初めて一緒に潜るローカルダイバー、以前自分が認定したダイバーとの水中作業でしたが、なかなかスムーズな水中作業の2日間となりました。
今回は、メンバーもボートも違いますが海の仕事は同じです。ロープや金属を使ったり風や波のことなどあれやこれやと考えるのは自分にとってはとても楽しい仕事の一つです。
養殖用ケージを接続するための水中システムが無事に完成したので、翌日はケージを牽引して設置します。
島寄りのラグーン内とはいえ、ここ数日間とても穏やかな天候に恵まれました。
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