さて、4年振りに始まってしまいました。
サンゴの白化現象 です。
この4年間、藻がつきその周辺には健康なサンゴが着き始め時間と共に見た目は回復してきたようにもあったのに・・・ と言っても一度藻が着いたサンゴには褐虫藻が戻る事はないので、ガレになるだけですが、周辺の元気なサンゴが更に範囲を増やすとそれらが目立たなくなる というだけの事ですが。
先月10月の頭に潜ったらそんなふうに見えなかったところが、半ばに潜るとすでに変化を初めており、大きなテーブルサンゴは蛍光の薄い黄緑色へと。そこから更に白へと変化していきますが、その後10月の後半にも同じところを潜るも同じような感じ。4年前と比べるとスピードは遅く感じます。
以前は温暖化と言われていましたが、個人的には潜った感覚もそう変化はなく水質の変化が徐々にそうさせていると認識していましたが、今年は何だか水温も高く感じます。2台のコンピューター表示では29,30°といったところですが体感が違います。7mmのウェットを着ているせいでしょうか・・・(笑)
てか笑えませんけど、これ。。
そして先週末はカロリンの先へ行くも船上から所々見えるイヤな色・・・ 海に入る気がなくなっちゃいます。。。
今回の白化は外洋、チャネル付近が大きく目立ちます。
確かに今年は穏やかな海況(天候)が多く、静かな水面付近は常に暖かく澱んだ感じといいますか・・・ ある程度かき回してあげないといけないんですね、沖縄のように何度も大型台風ってのも困っちゃいますけど、潮汐の水の動きだけでは足りていないのでしょう。そう考えれば長期間の凪ってのも困ってしまいます。
もちろんそれだけが原因とは考えられません。酸性化した水自体の変化、水温、紫外線、塩分濃度の変化、ストレス、ホワイトシンドロームなどサンゴにとって強敵である要因は様々です。
またガレ場が増えてしまうのか・・・ というのが本音ですが、自然の再生力ってのは強いもの。と密かに願うも、そもそも再生するのが追い付かない環境になってきているのでしょう。本来あったもの、必要だったものが無くても人工的なもので補える世の中になってきているというか・・・ ただこれらは人間から見た考え方でしかありません。
例えば、本来サンゴを住処としている生物はどうでしょう。ポリプをついばみ、または触手と共存し守られてきた生物などもたくさんいますが、彼等はどこへ?そしてそれらを餌にする種があり、またそれらを、、、という食物連鎖や生態系は一気に砕けていくのです。
サンゴ自体の働きに関しても止まってしまいます。詳しくは ウェブ内の 「ATOLL SYSTEM」 をご覧ください。
さて、急に良くなることはありませんがもう少し観察していきたいと思います。
水温ちょいと下がって~
褐虫藻よ~ 戻ってきておくれ~~
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