水中に関しては一応全て出来上がったので、本日は養殖用ケージを移動します。
水中の強化は少し時間が経ってから再度行います。
本日までの作業の様子はこちら。
洋上養殖ケージ牽引移動作業
移動させるケージはこちらです。
サイズは 74ft(約22m)×46ft(約14m)。
この周辺にはいくつもケージがありそれぞれをロープで固定されているので、単独で離れるようにしていきます。
あっちから引っ張り、こっちからは押すという感じで2隻を使い何も回りにない場所へゆっくりと移動させ、各ボートに連結させます。
距離は直線で約5kmですが、風(波)を避けるために島寄りをゆっくりと2時間掛けて移動します。
この日のマジュロ環礁の風は15kt前後。島寄りはそこまでではなく深い場所(島から少し離れたところ)では若干白波がたつ程度。
2時間掛け、ロープが浮かんだ場所まで移動させ、ここからがある意味本番作業です。
洋上養殖ケージ移動後の新設置
水面に浮かんだ各7本のロープとアンカーロープで固定していきます。
まずは風上の1本とアンカーロープ、それに近い左右の2本、計4本を一気に連結させていき、その後長さ調節を行います。風下側のロープに延長ロープを繋げ全体の長さも調節しながら決めていきます。
風上側は結局角度を更に稼ぎたいので結びとクランプでロープを延長させました。
この段階(4カ所固定)で全く動く気配がありません。ホッ。。。
全てのロープの長さを調節しながら連結するも1ヶ所だけコンクリートアンカーが増下方向にある状態なので、水中に潜って移動させます。
水中コンクリートアンカー移動作業
トータル150kgのコンクリートアンカーはさすがに3名のダイバーでも運べません。。
ということで、リフトバッグを使用します。
ファンダイビングでは使うことはまずありませんが、作業ダイビング、調査ダイビングでは結構使用します。
これは、簡単に言えば水中で空気を入れ対象物を浮かし浮力調節が出来る浮き袋のようなもの。
1つ100kgまで可能なので2つを使います。シンブルをはさむように両チェーンにシャックルで固定し空気を入れ水底から浮かせ事前に把握している方角へ移動させます。
これで全てのコンクリートアンカーとケージとの間のロープに適度な角度をつけることができました。
無事に設置完了となりましたが、まだまだ作業は続きます。
早く水中のコンクリートアンカーが落ち着いてくれないと次の作業ができませんが、今のところ移動してる様子もないので、安心しています。
ここまでくれば後は追加補強作業と定期チェックとメンテナンスです。
元々ある本家の養殖ケージ場所の水中把握とメンテも引き続き行っていますが、今度からはこちらの方もリストに入るので、しっかりと水中とシステムの把握をしていきたいと思います。
というわけで、今後いつでも対応できるように図に残してみました。
ひとまずホッとしています。。。
コメント