トップ画像は、昨日釣りたてほやほやの「コクハンアラの眼」です。
澄んだ瞳とはこのことでしょうか(笑)。
魚屋さんで魚を買う時には、このような澄んだ瞳を見詰めながら購入してくださいね。
魚眼/フィッシュアイレンズ
これら2つのレンズは「魚眼レンズまたはフィッシュアイレンズ」といい、かなりの広範囲が写りこみ周囲が丸く歪んだような面白い写真が撮れますね。
水中ではさほど気にならないその歪みも陸上では、少々違和感がある場合もあります。
例えば、真っ直ぐであるはずの建物が丸く歪んでしまったり。それが特徴といえば特徴なのですが、個人的には陸ではあまり使用することがありません。
さて、この「フィッシュアイ」レンズですが、名前のように「魚眼」を意味しています。
画角は約180°前後でかなりの広角。
その範囲を一つの画像内に収めるためにもそういった歪みが発生するのでしょう。
では、本家本元の魚眼はどうなのか・・・
魚の魚眼
※ ここからの内容は魚種によって異なります。
水中で、写真を撮るため、またはスピアフィッシング等で魚の背後から近付こうとしても時折後方を確認されいっこうに近付けない。
シュノーケリングをしながらエサのついたラインを魚の目の前に垂らしても思うように釣れないなど、まるで360°を見渡しているかのようにかわされます。
そんなことですぐに捕まってしまうようなら、大きくなるまで決して生き延びることは出来ないのでしょうけど、その仕草がどうにもこちらの様子が完全に分かっているかのよう。
魚の前後左右の見え方
人間の場合、正面に眼があり同時に両眼で焦点を合わせ距離感さえも把握することが出来ますが、ご存知のように見える画角は広くありませんね。
魚の場合は、眼球の水晶体の半分が体から出ていることになり、片眼に関しては180°とかなりの範囲をカバーすることが出来ます。ですが左右の眼で見え重なる部分(両眼視野)がそこまで広くなく、距離感が掴みにくいということが考えられます。
画像内の上部の薄黄色エリアと下部の薄ブルーエリアが片眼視野となり、左の三角系部分が両眼によって見え重なる両眼視野となります。この両眼視野部分によって距離感を掴むことができると言われています。確かに人間でもそうかも・・
前後左右に関しては、色分けされてない部分が死角となりますね。
魚の眼の位置を考えると、いくら片眼 180°ほどの視野があるとしても真後ろは見えないということです。
魚の上下の見え方
下方よりも上方の方が視野が広いのですが、それも魚種によって大きく変わるでしょう。
魚によっては眼のすぐ下付近が頬部分の盛り上がりでほとんど見えないのでは?という魚種もあります。
そもそもヒラメやカレイを考えると・・・
魚の視力
広い視野を利用し、外敵から身を守ったり捕食などに有利なことばかりと思いきや、多くの魚は遠くがボケて見えており、近眼と言われています。
遠くにいる餌や外敵はボケて見えているため、素早く察知するためにも聴覚が発達したのかもわかりませんね。
投げたルアーに対し一目散に追い掛けてきて、近くにくれば引き返すなんて魚は沢山いますが、これらも近くに来てピントが合うと、ん??これは違う??と思うのでしょうね。
とても凪いでいる時に船上から水中の様子を見ていても、勢いよく餌に向かってくる魚たちが間近でUターン。それでもまだ興味をもっているのは、小さな口でついばむようにして餌を食べるハギやその他の魚たち。特に光モノを好む魚にとっては餌よりもオモリ(鉛)の光の反射の方が興味が沸いたのかもしれません。
ダイバーの泡に寄ってくるツムブリなどの群れもそれに見合った理由かと思います。
このように魚のことを知れば知るほど、水中撮影や釣りの方法が変わってきます。いかに本物に見せるかというのは釣具屋さんの追求されるところでしょう。本物そっくりでもそうもいかないのが釣りですが・・
どんなにいい道具で挑んでも同じ場所で釣れる人と釣れない人もいるわけで・・・ 毎回確実に釣りたいと願うのです。
まとめ
- 広い視野をもつが後方は死角となる(魚種により違う)。
- 近眼の魚が多く、遠くはボケて見えている。
- 釣りは人影を隠した方が良い。と思う。
- 大物を釣り上げた時はやっぱり気持ちいい。
カメラの魚眼レンズも更に使いこなしていきたいと思います。
ではまた。
コメント
美しいですねー!
まさに魚眼レンズとは、うまく言ったものですね。
美しく、また吸い込まれそうな神秘的な光方に、生物の持つ力の
不思議さを、子供のような気持ちで見てしまいます。
いつも、高額な金目鯛を買おうかどうしようかと悩むとき
こんな光の目を見せてくれれば、
飛び降りた気持ちで買ちゃうのですがね。
あ、でもこんな神秘を感じさせるとかえって
食べられなくなるか、あはは。
魚の聴覚については、子供の小学生のころ
教科書に記載されていたことで、知りましたが
視角についての一説は、納得、感動しました。
いつも、多くの学びをありがとうございます。