チャネルから外洋にかけてのサンゴの異変に気付いたのが10月の頭。
そこで10月1日の衛星データをみてみました。
マップ中央付近のマーシャル諸島マジュロ近辺の環礁、キリバス、ナウル辺りがサンゴ白化警告レベル2(赤黒いエリア)。
その周辺エリアが警告レベル1となっています(赤)。
マジュロ環礁がもろに入っていますね。
オレンジ色の警告レベルだけを見てもミクロネシアがカバーされちゃっています(パラオやヤップ以外)。
さて、こちらは10月1日の水面付近を衛星により計測された水温。
サンゴにとって好ましくない30度越えがミクロネシアに広がっています。
マジュロ近辺は更に色が濃い(水温が高い)状態が見受けられます。
これらを見るだけでもサンゴに変化が生じてきた事に納得が出来ます。
そして現在に向け数日間の様子を比較しながら見てみるとそれらの警告レベルエリアと高水温エリアがゆっくりと南西に移動しています。
移動したからといって解消するわけではなく、今現在も高水温は続いており解消するどころかダメージまっしぐらといった感じです。
元気なサンゴに戻るというより、現在白化しているサンゴが全滅した後に、海水温等が落ち着きサンゴの幼生が着床に至るまでの長い時間が必要となるでしょう。
それらの新しいサンゴが大きく成長しガレ場を覆い埋め、ようやく一面健康なサンゴの群生となるのです。
何年掛かることやら・・・・
テーブルサンゴなどは年輪のように育った年月が見て分かります。それから考えると5~10年でようやくパッと見でわかる大きなテーブルサンゴとなります。
そこまで育つあいだに海の状況が変わらなければの話ですが・・・。
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