以前より「アルノ環礁でのシュノーケリング」に関するお問い合わせを幾度と頂いていたのでこのサイトでもご紹介したいと思います。
まずは基本的な事からですが、マジュロ環礁からアルノ環礁までは直線距離約20km(12.5mile)でボートで約45~1時間。海況によりますがベタ凪でぶっ飛ばせばもっと早いですね。
またアルノ環礁へは週に3日(月・水・金)で個人の定期船36ftがアルノフェリーとして運行していますが、アルノ環礁アルノ島の港までローカルの人々、物資などを多く運んでいます。到着するとまた乗客や物資を積み込みマジュロへ戻ってきます。実質1時間ちょいの停泊ですので、アルノの港へ着き、すぐにラグーン内へ行き雰囲気をチラ見する事は可能ですが、その間にシュノーケリングをする人はほぼゼロでしょう。。それと最近ではキャプテンの調子が悪く休んでいる事もあるようなので予定は組みにくいですね。
マーシャル諸島は年中吹く北東からの貿易風のため、アルノ環礁の西側(マジュロ側)は島影になりとても穏やか。ここまで来れば穏やかなのですが、ここまでが重要で風により波が大きくなり来れない事が多々あります。
この北東からの風が弱まった時が一番遠征に適しており遠征はその日のコンディションで決まります。風自体は弱いけど吹く方角が変わっていればアルノ環礁へ着いてからうねりと波等で水面下は砂が巻き、水面はバシャバシャとなりとても残念。
いろんなところでも外洋のベタ凪の時良くありますよね、リーフ付近に緩やかで大きなうねりが来る事。じゃ、どんな時がいいんだ!?って事になりますけど、それは ベタ凪過ぎない、風は弱いが多少は北東から吹いている、太陽ガンガン! って感じですが海・自然の事は何とも言えませんね。
マジュロ環礁からデイトリップで遠征する場合は100%外洋に面するリーフを潜ったりシュノーケリングします。もちろん場所によっては潮でも大きく透明度は左右しますがそればかりはお越しになるタイミングによってどうする事も出来ません。
さて、アルノ環礁でのラグーン内の様子についても良くお問い合わせがあります。むかしむかしはマジュロのラグーン内も一面美しいビーチが続いていたようですが、それが今も尚残るのがアルノ環礁のコテージ付近のビーチエリアでしょう。(写真右:コテージ前)
マジュロは今や建物などでビーチはほとんどありませんが以前このホテルMIR付近は美しいビーチが広がりミエコビーチと呼ばれていました。
話は戻り、アルノ環礁のアルノ島にあるコテージは港から徒歩2,30分。ラグーン側に面していますがその景観はとても美しく夜の撮影にも最高です。ただ砂地のビーチですのでシュノーケリングに向いているかどうかは・・・
そして通常の北東の風が吹いているとこのラグーン内は風がもろに当たりますね。そこで島影になる外洋側へ行くという考えも浮かぶでしょう。ラグーン側から道を挟んで茂みを抜け外洋へ出れますが、まずはどんな土地でもマーシャルでは私有地となるので一応断りは必要です。そしてシュノーケリングが出来るところまでリーフを踏み続けながら進む事になります。
以前弊社でアルノ環礁遠征トリップツアーを組んだ時には、完全なチャーター方式で行いました。全日スタッフ、オペレーターも同行するスタイルなのでボートはコテージのビーチに横付け、もしくはヨット泊や船上泊にて、翌日はすでにアルノ環礁にいるので遠い北側ポイントや南まで行く事も容易。アルノ環礁自体に行けるかどうか・・という悩みがこの時点では省かれていますね、2日分のガスやタンクも積み、行ける海況の時に催行してるので。
例えば簡単に言うと5日間の日程の中風が弱い日にアルノ環礁へ向かいそのまま数日滞在、戻りは風(波)に押されて戻ってくるイメージでしょうか。
こういったアレンジツアーではコテージまでダイナマイトパスからラグーンに入りますが、サンゴの山も多いし砂州が出来たりしていて船上から見る景色も格別。これもそのままボートがある事が前提での限定風景となります。外洋から入りコテージまでの間 気になるところをシュノーケリングしたり残タンで潜ってみたりと遠征気分も高まります、後はコテージでゆっくりするのみですから。
ちなみに他の環礁へのアルコールの持ち込みは禁止されています(リキエップ環礁以外)。
最近はアルノ環礁のサンゴや潮も変わってしまったので、こういったツアーを積極的には組んでいませんが、未だ素朴な生活をし人口の少ないアルノ環礁での滞在は何とも言えない贅沢な時間を過ごす事が出来るでしょう。
来マ2度目以降でツアーを組むならいいかもですね。撮りたい、潜りたい場所がピンポイントで決まってて、夜も気兼ね無く起きて星空を撮影したり食事の件や諸々容易といいますか。
そんなこんなで行ける海況で催行するアルノ環礁シュノーケリングについてですが、まずマジュロ環礁のサンゴをご覧頂いてからの方が楽しみが倍増します。ラグーン内どこでもシュノーケリングが出来るとは言え、ガレ場だったり一面藻で覆われてたらガッカリしますよね。。今の水中を知るからこそ現在のマジュロ環礁のいいところをシュノーケリングでもご覧頂けると思っています。マジュロのいいところを見てからアルノのいいところをご覧頂きたい。
マジュロ環礁はダイナミックな印象というならアルノ環礁は優しく癒しというイメージでしょうか。
イリアムパスの穏やかな棚上は潮の流れもなく、サンゴに覆われています。ミクロネシアに多いオレンジフィンアネモネフィッシュも簡単に見付けられると思います。外洋なのでどこもドロップオフになっていますが、エッジ付近ではカスミアジ、ナポレオン、フュージュラーの群れやダイバーにも人気のフレームエンジェルフィッシュも良く見られます。
ダイバーにも人気のArnoArnoでは砂地(水底)が10m前後となり砂紋がとてもキレイで両サイドのサンゴエリアは比較的浅くシュノーケリングにも面白い。ここは地形的にコーナーになるためサメなどの大物も時には登場しますが、潮の流れに要注意。アンカーを使用するで、自身で戻れる範囲で楽しみましょう。ここは特に透明度を重視したいところでもあり、ダイバーは深度をとればOKでもシュノーケラーにはNG。水面近くが一番影響が出やすいところでもあります。
今のアルノ環礁でのシュノーケリングはイリアムパスが一番良いかもしれません。穏やか、初心者OK、間近でサンゴと魚といった感じです。以前はもっとあったんですけどね、いいところ・・・
そして同じマーシャル諸島、一番近いお隣の環礁との違いを比べてみるのも面白い。アルノ環礁のサンゴはマジュロではローラ(マジュロ環礁最西端)の外洋付近のサンゴと良く似ています。ですが、アルノ環礁の東側で潜ってもマジュロのように一面テーブルサンゴってわけではなんいです。方角ではなく完全に環礁の違いですね。
透明度の違いは一目でわかるはず!いいタイミングで皆さんをお連れ出来ればこちらも嬉しく思います。
アルノブルーにひたりましょう!
コメント